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7回目の『絆』

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先週末の第7回『絆』音楽祭。
東日本大震災をきっかけに始まった音楽祭は無事に終了しましたよ。

今回、私の心を大きく揺さぶったのは、震災当時小学6年生だった女の子2人による講義。
現在高校生に成長した2人は、大勢の人が避難した体育館に津波が押し寄せ、おびただしい数の犠牲者が出たあの野蒜小学校体育館の津波の中から生還した経験を持つ女の子達だった。

震災当日、避難した人々でぎゅうぎゅう詰めの体育館に津波の水が入り、かなり上の方まで水位が上がり、そして水が掃け、おびただしい数の遺体の中で家族や兄弟を探したその一部始終を、どのような様子だったのか、どのようにして生還したのかを、時に笑顔を見せながら力強く克明に語る姿があまりにも勇敢で、私は心が震えた。
彼女たちはまだ高校生なのに、まるで国際会議の講義を聞いているかのような錯覚に陥るほど人として大きかった。

「私たちは可哀想だと思って欲しいと思っていません。」
「今日は2人だけですが、仲間は他にもいるんです。こうして語り継ぐことが誰かの役に立つのなら、私たちはどこへでも行きます。」

どれだけ思い描いても理解できないほどの壮絶な状況を乗り越えた命。
彼女たちがここにたどり着くまでにどれほどのものを乗り越えてきたのか。
想像を絶する苦しみを越え、人はこれほどに成長できるものなのか。
大衆を前に語る姿は強烈に輝いていた。

心から、敬意を表したい。

震災のあった年、私はその体育館を訪れている。
そこには津波が押し寄せ、水が体育館のかなり上の方まで上がっていった跡が壁に生々しく残されていた。

私はこの日初めて会ったにも関わらず、日本にこのような勇敢な若者がいることを誇らしく思った。
そしてこの素晴らしい講義をもっとたくさんの人に聞いて欲しいと強く願う。

あの日、確かにあれは起きた。
私は忘れたくない。

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