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日記 comment0 trackback(-)
私は左利きなので筆が使えない。

なので小学校の頃は書道の時間が憂鬱だった。
朱色の筆で二重丸なんか付けられている友達の作品が羨ましかった。

ある冬休み。
宿題に書き初めが出された。
なんど書いてみてもちっとも上手く書けない。
あぁ、嫌だなぁ。

その光景を見ていた父。
私の筆を取って、とても綺麗な書を書いた。
こんなふうに書けたらなぁ。

父は自分が書いた書の上に新しい半紙を重ねて乗せた。
そして。

「透けて見えるだろう?これをなぞってごらん。なんどもなんどもやってごらん。上手に書けるようになるよ。」

半信半疑で始めたが…。
少しずつ正確になぞることができるようになっていく。
ウソみたい。

すると父は自分の書いた書を外し、私の前に新しい半紙だけを置いた。
「今までの感覚を思い出しながら書いてごらん。」

そして。
最終的に、私は父の書にとてもよく似た書が書けるに至った。

冬休み明け。
一番いい出来の書を提出したことは言うまでもない。
そして、夢にまで見た朱色の二重丸を貰ったのだった。

嬉しくて嬉しくて。

しかしクラスメート達は口々に言った。
「どうせ親に書いてもらったんでしょ。」
「左利きなのに、あんなにヘタクソだったのに、こんなにうまく書けるわけないじゃん。」

「自分で書いたもん!」

「へぇぇ、じゃぁその証拠に今ここで書いてみな。」

目の前に半紙を広げられ、私の周りにはクラスメートの人集りができた。
どうしよう。
もう何日も筆を持ってない。
同じように書けないかもしれない。

自分が緊張しているのがわかった。
しかし挑戦を受けなければ。

だって、本当に私が書いたんだもの。
なんどもなんども練習したんだもの。

半紙の上を筆が動いた。

「ほ~らね!やっぱり全然ダメじゃんか。この嘘つき!」

書いた書は、提出したものとはほど遠いひどいものだった。
くやしかった。

あんなにたくさん書いたのに。
確かにこの手で書いたのに。
あの感覚、戻ってきて!

2枚、3枚。
数枚書いた時、急にあの感覚が蘇ってきた。

そして私はたった今書いた書と、朱色の二重丸が書かれた書を並べ、クラスメートに突きつけて見せた。

「まぐれじゃないの!?」

捨ぜりふを残し、数人が立ち去った。
そして、残ったクラスメートが口々に聞いてきた。

「どうやって書けるようになったの?教えて!」

…って。

そういえばこんなことがあったなぁ。

…って。

どうしてこんな話を告白したくなったかというと。
続きは次回のブログにて。

えっへっへ。
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現在ブッキング中につき、決まり次第こちらのコーナーでお知らせいたします。

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