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クリスマスページェント

先日、世界中がクリスマスムードに染まった夜、ご縁をいただいている世田谷の児童養護施設に行ってきた。

「クリスマスページェントを演るのでよろしければ来てください。子供達が一生懸命練習した成果を披露しますから。」

『クリスマスページェント』とは、キリスト教に於ける『聖劇』を指す。
一言で言うと、イエス・キリストの誕生の出来事をお芝居にしたものだ。

私は通っていた幼稚園、中学、高校がミッションスクールだったこともあり、中学生の頃は教会の聖歌隊に参加していたという経験がある。
だから、礼拝もページェントもとても身近な存在だったし、私自身、幼稚園児の頃にページェントを演じた経験がある。
たしか私が演じたのは『天使』だった。
博士や羊飼いにお告げを伝える役である。

そんなことを思い出しながら列席させていただいた礼拝はとても暖かく、そして懐かしく感じた。
招かれているのは、今年一年、施設と縁のあったボランティアの方達のようだった。
それほど大きくはない集会室だがお客様は満員。
100人以上はいらっしゃったように思う。

衣装や小道具など、すべてが手作りであることは一目で分かる。
舞台に上がる子はどの子も緊張気味。
どの子がセリフを言う時も、どの子が歌を歌う時も、胸がどきどき…気がハラハラ、無事に一幕が終わる度に胸を撫で下ろすような気持ちだった。

ページェントが終わり会場を出ると、子供達が広場でお見送りをしてくれた。
「ありがとうございました。」の言葉と共に渡してくれたプレゼント。
「なにかな〜」と、袋の中を覗き見しようとしている私に、別の子供が声をかけてくれた。

「よろしければどうぞ。」

見ると、口元から白い息を吐きながら、クッキーが並べられたトレイを差し出してくれている。
「どうもありがとう。」

するとまた別の声が…
「どうぞ。」
暖かく、甘い香りのする紅茶が差し出されていた。

そして大きな子供が小さな子供に諭している。
「お客様が先だからね。」

施設で暮らす子供達。

ここに来ることになった理由の大半は『虐待』である。
傷つけられ、虐げられ、または無視され、時に放置された子供達。
そんな子供達が、こんなに寒い夜なのに、一生懸命にもてなしをしてくれているのだった。

施設で祝うクリスマス。
この夜、私の中に沸き起こった感情は、とても複雑で切ないものだった。

施設を出た私は家まで我慢することができず、駅まで歩く道のりの途中でプレゼントを覗いてしまった。
袋の中に入っていたものは…
手作りのクリスマスカードと、子供達の描いたイラストカレンダー。

ほかのどこに行っても手に入らない、特別な贈り物。
この小さなカレンダーをどこに飾ろうか、まだ悩んでいる。

どうか子供達の歩く未来に光が差しますように。
ひとつでも多くの可能性が、彼らの元に訪れますように。

ハッピーメリークリスマス…。


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【LIVE SCHEDULE】

1月27日(日)
武蔵新田ワインライト
http://sokuza.com/14/
大田区矢口1-13-10
tel:03-3758-5977
open:18:00 start19:00
charge:¥2000(1drink込)
追加ドリンク・お料理は別料金になります。
2ステージ制ですが、入替制ではありません。
参加予定メンバー:G.杉山弘幸 B.岡崎哲也

みなさまのお越しを心よりお待ちしております。
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